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ニート考「まとまらないまとめ」

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ニートってなんじゃろね?という話。
ニートになるのは頭が悪く、運動もできず、友達も少ない奴。
ということに世の中では考えられているが、実際はそうではないように思う。
というのも、典型的なニートのパターンというものがあるかはわからないが、
極めて個人的な私見で述べるなら、以下のようなモデルが成り立つと思う。

1)父親の家庭への無関心
2)母親の子どもへの依存
3)何不自由ない暮らし
4)祖父母、親戚、周囲の干渉がない

以上の3+1点が成立すると、ニートになる要件を満たしたといえると思う。
今回はこの経験的仮定をもとにして無駄話をさせていただきたい。 


冒頭で触れた、勉強ができず、運動もできず、友達も少ない奴、
いわゆる「のび太」タイプは、実際に周囲を見回すと、ニートになってない。
のび太は出来損ないといわれても仕方がない人間だけれども、
出来損ないは世の中にいくらでもいる。それでも仕事をしているのが大半ではないか。
職場で怒られながらも、なんだかんだで頑張っているではないか。
ニートとなるのは、ドラえもんでいえば「ジャイアン」でもなければ、
「出来杉くん」でもない。 「スネ夫」なのだ。

スネ夫の父親は作中にまあ、出てこない。本当に出てこない。
大金持ちなわけだし、仕事が忙しいのであろうが 、それはつまり家庭を
顧みない父親、家庭に無関心な父親といえる。
スネ夫のママには失礼だが、金のための結婚であれば、そこに愛情はない。
家庭を育む幸せがないのだから、空虚な時間を過ごすことになる。
スネ夫のママに限らず、この空虚な時間を埋めるのが「子ども」である。
実際にアンケート結果によれば、主婦の9割がいきがいとして「子ども」を挙げる。
なぜ子どもに依存するのかといえば、母親は子どもが巣立てばひとりぼっちに
なってしまうからである。父親が家庭に無関心な家の子どもは、母親の子離れが
遅いためマザコンになると考えられる。こうしてニートが生まれるのではないか。

子どもが二十歳ともなれば、巣立ちのときを迎えるが、母親は巣立たれてしまうと
自分の暇つぶしの道具がなくなる。それを猛烈に恐れているのだ。
母親の玩具であることに対して、ニート本人は気付きようもない。
この手の親の特徴は、子どもが親の思い通りにならないと「怒る」こと。
以前から子どもをよく叱りつけているのに、子どもがバカタレな親が多いことを
不思議に感じていたが、先天的異常などでもなんでもなく、親のせいではないかと
思うようになった。普通、しつけというのは、他人様にご迷惑とならないように
ルールを教えることであるが、最近の親の中には、自分の思い通りにならないことに
怒りを感じているだけで、「叱って」いるわけではない親がいるのだ。
つまり、子どもは自分の一部であり、玩具と同じ扱いなのだ。

そんな親に育てられれば、当然ニートになるだろう。
自分のように虐待を受けて育とうが、知人のように貧困に喘ごうが、
学校成績が悪かろうが関係ない。致命的なのは親の存在である。

人ひとり(子ども)を、玩具として所有できるだけの財力と、
誰も注意してくれない環境が、救いようのないニートを生むのだ。
ニートになる子どもは、親の願いどおり、親の一部であるかのように
振る舞う。親がいえばいい大学にも入るし、スポーツも頑張る。
学生のうちに優秀だったニートはこういう理由であろう。
また、親が生きている限り、自分が死なないと信じているし、
親が死ぬときは自分も死ぬときだと達観したようなことをいう。

以前、社畜を笑うニートに、
「会社に飼われる俺たちが社畜なら、家庭で飼われるお前らは家畜だな」
といったのもこの辺にある。彼らは意思を持ちようもなく育ったのだ。

都会の集合住宅暮らしであれば、特にその傾向は強まるだろう。
周囲(ご近所さん)からのプレッシャーもなければ、同じ場所に
祖父母や親戚がいるわけでもない。
付き合いのある大人といえば、母親だけになる。
ニートが大人を執拗に恐れるのは、大人との触れ合いの不足も
あるだろう。

母親とは違う大人を知り、そういった人間たちによって人格を
修正されることが幼少期にあれば、母親のいいなりだった自身が
僅かずつではあるが変化し、母親と自分の間に溝ができる。
どうやら自分は母親とイコールではないと理解する。
こうしてどんどん溝が深まり、中学生前後に大きな反抗期となる。
親というものが、自分と似ているのに自分ではないことに
えもいわれぬ不気味さを感じるのだ。これは不気味の谷に似ている。

糸の切れたタコとなって社会に飛び出すか、
糸の切れたマリオネットとなってニートとなるかは、
家庭環境と親によって左右される。

このように結論づければ、世のニートは 「自分のせいではない」と
大喜びするかもしれないが、ここまで駄文を読んでみて、
その思考回路こそ、ニートを育てた母親の「ソレ」なのだと気付かなかったか。
家に関心のない夫が悪い、子どもを玩具にするのは仕方ない。
巣立ちを拒否してきた母親も、そうやって、現実から目をそらし続けてきたのだ。

責任がないと喜んだ君は、まだまだ母の呪縛から逃げられていない。

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