皆様お久しぶりです。やっと一山超えましたので更新します。今回取り扱うのは、子供の安全の為にサポーター制度という制度を設け、専門の部署を作ろう。という動きがあるそうなので、それを周辺部からチマチマとほじくってやろうかな。と。因みに、今でも大学から帰ってくる途中、秋葉原駅は誘拐犯の街だとかって言われてますからね。
誘拐犯の街発言をしたのは40代の男性2人組みでした。
最近子供が巻き込まれる事件が増加している。だから地域で治安を維持するためにサポーター制度を導入する。サポーターの自給は最高1200円。子供と一緒に登下校するなどがその仕事。葛飾区では1500人のサポーターが居るそうだ。立正大学教授は、公園のゴミや落書きなどが子供が公園に寄り付かなくなる原因(親が公園に行かせない)であると指摘する。
なんともまあステレオタイプな。といったところでしょうか。まず、誘拐事件なんて増えてないのでは?以前は殺人事件ばっかり追っかけていたマスコミが、新しくネタ元として設定したのが誘拐、若者問題であるだけで。これは何でもかんでも心の問題に還元できますからね。しかも、そうすることで若者の異常性やオタクのような良く分からない人種との線引きを行い、優位に立った気分になれますし。
治安を良くしよう!と言って文句を言う人は殆ど居ません。同様に、現代の若者の心を教育しよう!と言って文句を言う人は少ない。ですが、私はそこに何よりも落とし穴があるような気がしてなりません。落とし穴というのは思考の停滞です。
北朝鮮にミサイルを打ち込まれる前に対処しよう!という提案があった場合、反対する人が殆ど居ない。なんてことには通常なりませんよね?今もそうですが、防衛に必要な戦力とはどの程度か。どれくらいの予算が必要か。憲法9条を破ることにならないか?一国平和主義を終わりにしたい・・・などなど色々な異論、反論が起きます。
これは、メリットとデメリットがありから当然なんですが、防衛の為の武力は攻撃の為の武力足りえるわけでして、それは戦争に行き着く可能性を秘めている。そういったマイナスイメージがあるからこそ議論が行われる。しかし、今回のサポーター制度や心の問題解決などといった漠然としたプラスイメージのみが台頭している場合、議論は起こらない。思考がそこで停滞してしまうんですよね。
そういったところを付け狙って官僚が天下る団体を作ったり、予算を付けたりしているってのにまったく。という話は今は置いておきましょうか。この議論が起こらないことが何よりも問題なんですよね。子供が外で遊ばなくなった。などというのは、日本の治安が悪くなっているという思い込みが各方面で問題を引き起こしている好例ではないかと。
別に外で遊ぶことが良く、中で遊ぶことがダメだ。なんて研究報告は聞きませんから簡単には決め付けられませんが、外で遊ぶという選択肢がステレオタイプによって無くなるのは問題でしょう。これらの解決の為に葛飾区はサポーター制度を導入。自給は800~1200円となかなか。サポーター登録者は区内49校で1500人。区役所に専門の課を設けたのだとか。
これははたしてちゃんと議論された上での設置なんでしょうか。費用対効果は取れているかというよりも、効果はあるのか?とか、悪用されないかなんていう部分を詰めた上での設置なんでしょうかね?
住民の要望だから。と言われればソレまでですが、常に大人が監視している社会ってのも息苦しさを感じてしまいませんか?とあるサポーターは、一件一件自宅まで子供を送り届けているそうです。私が誘拐犯だったらサポーター制度に加盟して、子供の家をつきとめますがねぇ。赤の他人に自宅を知られるのはヤな感じがするんですが、その辺りの対策はなされているんでしょうか。
立正大学の教授さんは、公園の風紀に乱れが子供を安心して遊ばせられない理由だとしています。なるほど。そういった部分もあるでしょう。しかし、最大の理由は、いたずらに不安を掻き立てるマスコミではないかと私は思います。立正大学の教授もテレビでこの発言をしていましたから、あなたも不安を掻き立てる事に一役買ったわけですな。
テレビの影響力は凄いですからね。10時頃と14時頃、18時頃のニュースを見ていれば分かります。やることはファッションチェックと子供の問題、社会悪(マナーの悪い人間とか)の駆除、美味しいお店・・・などばかりを金太郎飴のように毎日やってますよね。あれは見る人が決まってますから、その人たちに心地よい事しか言いませんし、見せません。
TBSの2時ピタッ!なんて、オタクや腐女子を取り上げますし、スタメンなんかはオタクは引き篭もりとかいう流れで毎回のように番組をやろうとしてますからね。毎度毎度の偏見報道ですよ。コメンテーターは全員若者、オタクの敵。微笑を浮かべながら空虚な若者論を繰り広げる姿に皆さんも辟易しているものと思います。
付け加えるならば、最近子供の安全を守る商売があるそうですね。通学路や公園に立っている専門のガードマンを配置してくれるサービスです。塾や幼児教育の延長として子供の治安対策が論じられているような気がします。悪く言えば、親の不安を食い物にする商売ですから一定の顧客は見込めますね。ボロイ設けもありえます。
つまるところ、本質を見ようとせずにステレオタイプを信用したり、良い大学の教授が言ってるから間違いないと権威にすがってみたりすることが問題であると。
このようにネットで幾ら発言しても、ネット利用者=低学歴などという観念がありますから、蚊ほども聞かないんでしょうね・・・。それも含め、報道と偏見の賜物でですが。
子供の安全をウリにするとは世も末よって方は是非ワンクリを~。
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