秋葉原事件以降の新書を読んでみて、何の感想も沸かないことが多い。

自分の都合のいい数字だけ持ってきてウソをつき、メシを食う研究者の風上にも置けないゴミムシ連中しか居ないから。研究者、学者なら学者らしくすればいいものを、学問をやってきてないんだろうなという書き手ばかり。学者の書く出来の悪い文章は耐えられるが、学者風の人間が書くエンターテイメント性のみの文章は読むに耐えない。

秋葉原事件を若者の危機を代表するものだという亡国論、ペシミストで溢れかえっているが、大事だと騒ぎ立てている連中は、秋葉原に何の関係も無いどころか、犯罪や治安悪化に全く触れもしない連中。無関係な人間が奇声を発する現状が、日本人の脳の危機なのではないかと思う。識字の必要性が認められないような人間が字を書き、それを世間様の目に触れる場所に出せるようになったのが「ネット」最大の功罪だという人が居ますが、その通りだなとも思うわけでして。


徒歩5分の場所、毎日通る場所が血溜りになった当事者の私は、この事件をどうとも思わない。秋葉原には人が居る。簡単に乗り込め、人を殺せる。実に合理的な行動。人を殺したければそうすべきだろうと思うくらい。だから、秋葉原という地域にそれ以上の価値を見出さないし、
秋葉原で犯罪→オタク（若者）の犯罪→ゲームやマンガが危険
なんて妄想丸出しの論は支持しない。

そりゃそうだろう。四国の里山に核を落とすより、東京に落とした方が効果的だもの。
人生捨てっちまった奴が何をするかなんて予想出来ん。出来ないが、それは理解出来ないのではなく、いつ何時、何をするかが分からないってだけ。今回の事件は極めて分かり易いまともな脳を持った人間の犯行。

大量に殺したいんだから、そういう行動をするのは非常に賢明。理解に苦しむなんて言ってる連中は義務教育からやり直した方がいいと思うくらい。自暴自棄になりゃ人くらい殺すんじゃない？そういう状況に追い込まれたことが無いから「理解できん」なんて言うわけで。自殺して人生を終わらせるか、他殺で人生を終わらせるかの差だろう。社会に恨みがあれば後者になるってだけで。そんな思考さえ理解しない思考停止のクセに、行動学だの心理学だの言っちゃうんだからね。趣味でやれよと思う。それくらい頭が悪い方が頭の悪い人に理解し易く、興業としては成功するんでしょうがね。



何を言いたいかというと、新書ブームとかヌかしてけつかり、読むだけの素養が無いのに新書を読む俺はカッコイイ！みたいな中坊思考が蔓延。結果としてユーザーの質が変化し、かの岩波や中公すらまともな本を出さなくなった事が許せないってこってす。
新書に期待するのはバカのやることですが…。分かってはいるんですけどね。
それでも酷かろうと。

新書を読んで自分が賢くなったと思ってるおバカさんが増加することが何より気分が悪いですね。なんか、学問を蹂躙された気がしてならない。堅苦しいアカデミズムは支持しないが、それを批判するにもルールがあるし、資格がある。バーリトゥードではないと思ってる。

学問は世間に対し固く閉ざされた物ではないが、もう少し崇高で高度ではなかったか。
学問の扉を見たことが無い人間の学問風感想文はもう結構。