ゲームの批評について思う事をまとめて書いてあった先月の下書きを掲載。ビデオゲームにまつわる研究をさせて頂いた身で、感じたことを2、3書いてみました。ビデオゲームというのは、もっと真剣に、論理的に語られるべきではないのか?などなど、研究中は色々な思いが去来しましたっけ。
サードが売れないWii。というのは事実です。事実ですが、ちょっと待っていただきたい。マリオしか売れないという構図と、CODやHaloしか売れない構図、何が違うのだろうか。ファーストかサードかという差でしかなくて、結局海外もブランドで物を買っているのではないか。
購買者が多く、購買力もあるので新規タイトルが埋もれ難いという点が日本とは異なる。海外の掲示板は日本と違ってオタクではなく知識階級が使っている趣が強いらしいので、そういった部分でも口コミが上手く機能している可能性がある。
ポケモンは売れる。なぜか?誰にでも面白いからです。
それは、大人、子供関係なく、国籍や文化的背景すら超越した面白さだから。
マリオが売れる、Fitが売れるというのも、そういった障壁を越えていくから。
ドラクエやモンハンが世界で売れない、CODやBFBC、Haloが(日本でだけは)売れないのは、究極的に面白くないからではないのか。
スターウォーズ!と言うか、ガンダム!と言うかの差みたいなもんで。
宮崎アニメにそういう要素は少ないって事でしょう。売れるってのは。
FPSは面白いですよ。単に日本人がオカシイだけで。
多民族国家、他国では人気のタイトルというのは、つまりはそれだけ様々な文化的背景を抱えた連中を楽しませられるのだから、それが理解出来ない感性の人間が多数派を変人扱いするのは妙な話。もちろん、向こうにどうこう言われる筋合いは無いわけだが、こちらもどうかしていると思ったほうが良い。ハリウッド映画や海外ドラマは見るのにね。そういう風に作ってあるのだから、理解出来ない(ありきたり過ぎる、陳腐といった批判があってやらないのではなく)のがオカシイんです。
海外のタイトルや、ブランド以外のタイトルを遊んだ経験のある人間の「面白い」という評価と、「ドラクエ」「FF」「モンハン」しか遊んだことの無い人間の「面白い」では言葉の価値が雲泥だって事くらいは誰が見ても理解出来るところでしょう。マクドナルドのハンバーガーしか食べた事が無い人間が、マックが一番旨いと言っているようなものなんですから。物をどうこう批評する位置に居ない。それが殆どの日本人。
日本で(海外で)最も売れているタイトルなのだから、最も面白いに決まっている。と言うのも、世界で一番売れているのはマクドナルドのハンバーガーとコカコーラなんだから、これより旨い物があるはずが無いだろ?と言っているのと同じこと。何ら見てない、盲目だっつってるんです。
ゲーム雑誌やらが絶賛しているようなタイトルしか遊んでないのに、「○○は面白かった」とかね、正直ハラがたつんですよ。私なんて下手すれば4ケタのタイトルに触れてきたわけですが、それでもゲームの批評をする事に違和感がある。世の中のゲームの数%も遊んでないのに、何が批評だと思っている。それなのに、年に3~4本を十数時間遊ぶ程度の連中が、堂々とゲームを語る。それがね、許せないんですよ。そんな人達の言葉は、軽薄で無味無臭。でも、世間ウケはするんですよね。
「このソフトのここがダメ」と言う人間は嫌われる。つまり、私は常に嫌われる。なぜなら、そのゲームの評価を見に来る人間は、少なからずそのゲームが面白いことを期待しているから。買った事もない人間が、買った人間の評価を「ゴミ」扱いするんですよね。表面的で絶賛するような意見を書き連ねた方が人当たりも良いでしょう。中二的な物言いをするなら、バカは悩みが少なくていいな!ですか。
こうして今日もまた敵を作るんですね。