けものフレンズのOPに出てくるロープと木の板について、船をつくる、ブランコをつくるという説がありますが、私が感じているのは「橋をつくる」なのではないかというものです。非常に長いツタやロープを使って橋をつくるというのは、伝統的なもので、今でも徳島県の祖谷には「かずら」という植物を使ったかずら橋というものがあります。
オープニングのロープと木の板について
サーバルちゃんの持っている中途半端な長さの木の板は、2箇所穴があいていて、そこにロープを通すつもりだったのではないか(穴の位置が妙にズレたので使わなかった?)。また、セルリアンは海を嫌うので、海水に浸るくらいの位置に橋をかける、もしくは遊園地の観覧車から近くの島まで橋をかける、渡したロープをロープウェイのようにして、人力でイカダ状のものを進ませる渡し舟的なものも考えられますね。
とにもかくにも、OPでいきなり橋と太陽が出てくるところから、何かと何かを橋渡しするのがテーマになるんだろうと思っていたのですが、けものとヒトだけでなく、隣の島との橋渡しというダブルミーニングなのかもしれません。ただ、こうなるとフレンズたちはジャパリパークから全員退避することになるかもしれません。ミライさんのメモによれば、過去にもフレンズを退避させたことがある(島外ではないかも)、みんなで集まってセルリアンと戦ったことがあるようです。全島退避をしたあと、誰もいなくなったパークにサンドスターが降り注ぎ、再び同じ形のフレンズが生まれてきたのではないかとも邪推しています。パークはずっと同じ形を保ち続けるなんらかの意思(セルリアンクイーン?)があり、それに基づいて異物の排除や個体の再生産をしているのだとしたら。ミライさんのようなフレンズにヒトの知識を与えてしまう存在は邪魔者です。同様に、かばんちゃんも危険な存在ということになります。
願わくば、先代のフレンズたちもみな避難しているエンドがいいのですが、アライさんが見つけた帽子のことを考えると、パークガイドたちはパークの意思によって消されてしまったのかもしれません。最終回がどうなるかはわかりませんが、歴史は繰り返すというエンディングであれば一話からの流れが納得できる一方、とても悲しいものになります。まるでトゥルーマン・ショーを見ているような、それ以上に主人公として演じているような気分です。でも、この作品に多くの勇気と気付きをもらえたことは確かなので、どんなエンディングになろうとも、ビデオルームに収蔵予定です。できれば特典映像に予告と各種CM全種も入っているとありがたいのですが……。
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