「品格」「品位」と言う言葉が定着していますが、これは「粋」や「通」「野暮」に通じる物があります。これが普遍的だと思っているのが、頭の悪い(本人は賢いと思っている)年食い共です。子供の入社式に親が来るのはオカシイ。と言われますが、昔は親族一同どころか村の人間総出で大学進学を祝ったりしていたわけで、親が子供に甘くて甘くて仕方が無いのは、日本の美徳だったんですよ。
旗本徳田新之助(暴れん坊将軍)に代表されるように、武士の家の次男、三男坊は当然冷や飯食らいのニートでしたし(長男夫婦が養う)、日本の文化が古来より何一つ変わらないと思っている真性の無学者ならではの勘違いが散見される。働く適正というものもあるわけで、町人の放蕩息子なんてのは昔から存在していたし、それに頭を悩ませたり、悩ませなかったり。親も様々。それが日本だった。
それを、なにやら勝手な日本の理想像を夢想し、それに合わせて歴史を歪曲、捏造するに至っては、日本の文化を愚弄しているとしか思えず、お前らこそとっとと国外に出るなりなんなりしろよ!この無品格者め!である。ナショナリストを気取っているようですが、実は最も国を知らない連中なのです。(国家主義よりもナショナリズムの方が好きだったりしますしね。横文字使えば賢いのか!漢字使えよ!みたいな)
かつて、若者の粗暴を見てみぬふりをするのが「粋」だった時代があります。
半殺しにしたくらいでゴチャゴチャ言うのは「野暮」で、「品格」のある大人ならば若気の至りと済ませるのが普通だった時代があるんです。今はもうその時代の大人は全滅だとは思いますが、70年ほど前はそうでした。この習慣は子の代に受け継がれ、甘やかされた子供達は戦後に大暴れをするわけです。
犯罪を犯罪だ!と指摘するのが普通と言われるようになってしまった今の日本を見て、寛容なかつての日本の大人達は何と言うだろうか。
犯罪だ!と言い始めた連中が、かつては犯罪を犯していたんですがね。
見事なダブルスタンダード。法治国家になる前の犯罪でよかったですね。
命の大切さなどと言いますが、これも甚だ疑問です。昔は命を大切にしていたと言うのは、戦前~戦後の犯罪を見れば分かることです。一家惨殺や、遊ぶ金欲しさに資産家を襲うのなんてアタリマエ。年寄りをいたわる気持ちなど微塵も無かった連中が、今の若者に「品格」を説いているわけです。同様に、風俗嬢と遊ぶ為に強盗なんてのは当たり前すぎて新聞も取り上げなかったと聞いています。自分の世代が何をしてきたか知らないようです。
犬が人を噛んでも新聞には載りませんが、人が犬を噛めば新聞に載ります。
親の頭をハンマーでカチ割っても、数ベタの記事にしかならなかったとも聞いています。今、そんな事件が起きれば朝刊の一面は確実で、数日~数週間は社会面に顔を出すのではないでしょうか。つまり、そんな騒ぐほどの重大事件ではなかったわけです。
恐らく、一流大学生が風俗嬢やAV女優、芸者をはべらせてマンションで朝までドンチャン騒ぎ…なんて事をすれば、スポーツ紙等はこぞって取り上げるでしょう。しかし、かつてはこんなの当たり前すぎてニュースになるはずもなく。朝起きて顔を洗って食事して…くらいのものです。かつて横行していた芸者と無理心中してもニュースになどなりません。
静かに自殺者3万人の中に2が足されるだけでしょうか。きっと、若者を叩く記事へと取り上げられて喚き散らす御仁が出てくるのではなかろうか。
命を大切にしていたなんてのは真っ赤なウソで、かつては死を賛美することすらあった。アタリマエです。日本は腹切りの国。責任を取るため、物事にけじめをつけるためにハラ掻っ捌いて…というのが「美徳」の国なのです。一方で今より命は重かった…と言い、もう一方で武士の精神をもてはやす。そんなダブルスタンダード老人会に騙されてはいけません。
人妻と不倫の上に心中、芸者と心中、幼い女の子と心中…なんてのは調べればゴロゴロ出てきます。色恋が叶わぬ場合は死に、あの世で結ばれよう。というのが甘美で美徳な国だったのです。バカ丸出しです。自殺者を募るサイトを見つけては、今の日本人は~などと言うわけですが、一緒に死ぬのは日本の文化です。ちゃんと歴史を学んでから品格云々を述べてください。
さて、念のために。本記事は自殺を推奨する物ではありません。
「爺死ぬ、婆死ぬ、父(とお)死ぬ、母(かあ)死ぬ」
我が家の家訓です。いかに苦しくとも、この順以外で死ぬことは我が家では許されません。逆に言えば、この順で死ぬためには親は子に何でもしてやらねばならんということでもありますが。それが日本的な「甘い親」の形、時間の中で生み出された文化です。自己犠牲と言いますか、子のために何でもしてやるという。親になるためには、自分の分身が生まれた時点で、子の為に死ぬ覚悟が必要です。まあ、親の責任をどうこう言ってる世代が、最も親の責任を果たしていない(最も自殺するのは30代)んですけどね。
連中は、自分の都合の良い時だけ都合の良い事を言う。
最も見るに耐えない無学の勲章を胸に付けた集団です。
プロパガンダのように流されるかの報道に対抗するには、やはり正しい知識、正しい認識が必要不可欠です。どうにも悔しいが、何も出来ない状態から、反論出来る立場へ、最終的には「まーた始まった」と、上から処理できる立場へ。少しずつリテラシーを身に付け、対抗していきましょう。大丈夫です。彼らは一枚岩のように見えますが、豆腐のように脆い頭しか持っていません(特定の考えに凝り固まっているという点ではダイヤモンドばりでしょうが)。簡単に打ち崩せます。欺瞞だらけの妄言と、若者の生きる活力のためにも、正しい情報を発信していきたい。
結果として年食いの生きがいを奪うことになりますが、慢性的ウソつきに容赦不要と、もう十分生きたろってことでご勘弁。